未経験でも運送業を始められる?注意点を解説

運送業を始めたいと思っても、未経験だと不安になる方は多いと思います。

「運送会社で働いた経験がないと無理なのか」
「トラック業界の知り合いがいないと始められないのか」
「許可を取っても仕事が取れなかったらどうしよう」

このような不安は、とても自然なものです。

結論からいうと、未経験でも運送業を始めることは可能です。

ただし、未経験のまま勢いだけで始めると、営業所・車庫・人員・資金・仕事の取り方でつまずくことがあります。

この記事では、未経験で運送業を始める場合に知っておきたい注意点を解説します。

未経験でも運送業を始めることはできる

運送業は、未経験だから絶対に始められないという仕事ではありません。

一般貨物自動車運送事業として始める場合は、運送業許可の要件を満たせば、運送会社で働いた経験がない方でも開業を目指すことはできます。

ただし、ここで大切なのは、未経験でも始められることと、簡単に続けられることは別という点です。

運送業は、トラックを用意して走れば終わりではありません。

荷物を安全に運ぶための管理、運転者の労務、車両の点検、点呼、アルコールチェック、事故対応、資金繰り、荷主との関係づくりなど、多くのことが関係します。

未経験で始める場合は、次のような部分を特に意識する必要があります。

確認すること未経験者が注意したい点
許可要件営業所・車庫・車両・人員・資金を満たせるか
現場運営点呼・日報・安全管理を継続できるか
資金計画許可前後の支払いに耐えられるか
仕事の確保開業後の荷主や案件の見込みがあるか
人の確保運行管理者・整備管理者・運転者を準備できるか

未経験で一番危ないのは、「許可を取れば仕事が回り始める」と考えてしまうことです。

許可はあくまでスタートラインです。

開業後に安全に運行し、売上を作り、支払いを続けていく準備まで考える必要があります。

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未経験者が最初に確認したいこと

未経験で運送業を始めるなら、最初に確認したいのは「許可が取れるか」だけではありません。

開業後に本当に回せる計画かを確認することが大切です。

どの運送業を始めたいのか

まず、自分が始めたい運送業の形を整理します。

軽貨物なのか、一般貨物なのか。
個人事業主で始めるのか、法人で始めるのか。
1人で走るのか、複数台で始めるのか。

ここを曖昧にしたまま進めると、必要な手続きや準備するものが変わってしまいます。

軽貨物と一般貨物では、使う車両も手続きも違います。

一般貨物で始めるなら、運送業許可の要件を前提に考える必要があります。

仕事の見込みがあるか

未経験者が見落としやすいのが、開業後の仕事です。

許可を取っても、荷主や元請けとのつながりがなければ、すぐに売上が立つとは限りません。

「知人から仕事を紹介してもらえそう」
「前職のつながりがある」
「特定の荷主と話が進んでいる」
「軽貨物で委託案件から始める」

このように、開業後の入り口を具体的に考える必要があります。

単に「運送業は需要がある」と考えるだけでは不十分です。

自分が現場を理解できるか

未経験でも開業は可能ですが、現場を知らないまま経営だけしようとすると危険です。

運転者が何に困るのか。
車庫でどのような確認が必要なのか。
点呼で何を見なければならないのか。
車両トラブルが起きたときにどう動くのか。

こうした現場感覚がないと、許可取得後の運営で苦労します。

最初からすべてを経験している必要はありません。

ただし、分からない部分を学ぶ姿勢と、現場を軽く見ない姿勢は必要です。

許可要件でつまずきやすいポイント

一般貨物で運送業を始める場合、未経験者がつまずきやすいのは許可要件です。

特に、営業所、車庫、人員、資金は早めに確認しておきたい部分です。

営業所

営業所は、運送事業の事務を行う場所です。

自宅や賃貸事務所を営業所にしたいと考える方もいますが、どこでもよいわけではありません。

用途地域、建物の使用目的、賃貸借契約の内容、事務スペースとして使えるかなどを確認します。

未経験者の場合、「住所があれば営業所になる」と考えてしまうことがあります。

しかし、運送業許可では、実際に事業の拠点として使えるかが問題になります。

車庫

車庫は、トラックを置く場所です。

広ければよいわけではありません。

車両が安全に収まるか、出入りできるか、前面道路に問題がないか、営業所との距離が要件に合うかを確認します。

知り合いの土地や空き地を使えると思っていても、申請上は使えないことがあります。

契約する前に、運送業許可の車庫として使えそうかを確認することが大切です。

人員

運送業では、運転者だけでなく、運行管理者や整備管理者が関係します。

未経験者は、「自分が運転するから人は足りる」と考えがちです。

しかし、一般貨物では安全管理の体制が必要になります。

運行管理者を誰にするのか、整備管理者を誰にするのか、開業時点で準備できるかを考える必要があります。

資金

運送業は、開業前からお金がかかります。

車両、保険、営業所、車庫、人件費、燃料費、整備費など、支払いが先に出るものが多いです。

許可申請では資金要件や残高証明も関係します。

「仕事が始まれば回収できる」と考えて資金をギリギリにすると、許可取得前後で苦しくなることがあります。

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未経験者がやりがちな失敗

未経験で運送業を始めるときは、知らないまま進めてしまうことで失敗につながることがあります。

トラックを先に買ってしまう

トラックは必要ですが、先に買えばよいというものではありません。

車庫に収まるか、資金計画に入るか、事業内容に合う車両か、使用権限を説明できるかを確認する必要があります。

車両だけ先に決めると、あとから車庫や資金の問題で計画を組み直すことがあります。

車庫を安さだけで決めてしまう

車庫は毎月の固定費になるため、安く借りたい気持ちは分かります。

ただし、安い土地でも、前面道路が狭い、出入りしにくい、営業所から遠い、契約内容が合わないという場合があります。

運送業の車庫は、普通車の駐車場とは見られ方が違います。

「置ける場所」ではなく、許可要件に合う保管場所かどうかを確認する必要があります。

運行管理を軽く見てしまう

運送業は、安全管理が非常に重要です。

点呼、アルコールチェック、運転日報、労務管理、車両点検など、毎日の管理が必要になります。

未経験者がここを軽く見ていると、許可後の運営で苦労します。

事故や違反が起きたときに、日頃の管理体制が問われることもあります。

仕事の単価を甘く見てしまう

売上だけを見て「これならやっていけそう」と判断すると危険です。

運送業では、燃料費、車両費、保険料、整備費、人件費、車庫代などがかかります。

未経験の場合、経費を差し引いた手残りを見落としやすいです。

仕事を受ける前に、実際に利益が残るかを計算する必要があります。

一人で全部抱え込んでしまう

未経験で開業する場合、分からないことが多いのは当然です。

それを恥ずかしいと思って一人で抱え込むと、間違ったまま契約や購入を進めてしまうことがあります。

営業所、車庫、車両、人員、資金のどこかに不安があるなら、早めに確認する方が安全です。

未経験から始めるなら小さく確認しながら進める

未経験から運送業を始める場合は、いきなり大きく動くより、順番に確認しながら進めることが大切です。

まずは、自分が目指す運送業の形を決めます。

軽貨物で始めるのか、一般貨物の許可を取るのか。
個人事業主で始めるのか、法人で始めるのか。
自分で運転するのか、人を雇うのか。

次に、営業所と車庫の候補を確認します。

物件を契約する前に、用途地域、契約内容、営業所との距離、車庫の広さ、前面道路などを確認します。

そのうえで、車両、人員、資金を整理します。

特に一般貨物では、運行管理者や整備管理者の準備、残高証明の時期、開業後の固定費を考える必要があります。

未経験者にとって大切なのは、分からないことをなくしてから進めることではなく、分からないことを放置しないことです。

全部を最初から完璧に理解する必要はありません。

ただし、分からないまま契約する、買う、借りる、申請するという進め方は避けた方が安全です。

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まとめ

未経験でも運送業を始めることは可能です。

ただし、未経験だからこそ、営業所、車庫、車両、人員、資金、仕事の取り方を一つずつ確認して進める必要があります。

特に一般貨物で始める場合は、運送業許可が必要になります。

トラックを買うだけ、車庫を借りるだけ、会社を作るだけでは開業できません。

許可要件に合う計画を作り、許可後も安全に運行できる体制を整えることが大切です。

未経験で一番不安なのは、「何が分からないのか分からない」という状態だと思います。

その不安をそのままにせず、開業前に確認すべきことを整理しておくと、無駄な契約や手戻りを防ぎやすくなります。

碧南市、西尾市、高浜市、安城市周辺で、未経験から運送業を始めたい方、一般貨物自動車運送事業の許可を検討している方は、いしかわ行政書士事務所へご相談ください。

元大型ドライバーとしての現場経験も踏まえ、営業所・車庫・車両・人員・資金計画の確認から、運送業許可申請までサポートいたします。

運送業許可の取得をご検討中の方や、まずは相談してみたい方は、料金やご依頼の流れなどをまとめた「運送業許可のご案内」もご覧ください。

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